東北大学大学院 文学研究科 美学・西洋美術史研究室

研究室だより

留学体験記(博士前期2年 R.H)フィレンツェ大学

2020/01/22

現在留学中の学生に体験記を寄せてもらいました。
海外で美術作品にふれる経験は何にも代えがたいものですね。
不定期で更新しますので、是非のぞいてみてください。

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私は2019年8月からイタリアのフィレンツェに留学しています。
研究対象はソフォニズバ・アングイッソーラという16世紀イタリアの画家で、主に肖像画について研究しています。

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私の留学しているフィレンツェは観光地やお店などが1つの地域にまとまっているので、どこへ行くにも徒歩圏内と言えないこともありません。
歩きながら新しい公園や店を見つけていくというのも楽しさの1つです。

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またイタリア国内をまわる上でフィレンツェはどこに行くにも便利な場所にあるため、気軽に旅行がしやすいです。
これはイタリア各地の空港にアクセスしやすいということでもあるので、海外へ行くのに安い飛行機を使いやすいメリットもあります。

研究においても同様に、市内だけでもたくさんの美術館があり、少し足を伸ばせばいくらでも美術に触れられる環境なので美術史を学ぶのにとても良いと感じます。
特に私の研究しているアングイッソーラという画家は、イタリアの他にスペインの宮廷でも活動したことからスペインをはじめ様々な国に作品が散らばっているため、それらを実際に見に行きやすく研究上とてもありがたいです。

大学はフィレンツェ大学という所に通っており、主に美術史と日本語の授業に出席しています。
美術史の授業はどれもイタリア語で開講されるため難易度が高いですが、作品のスライドを見ながらであれば話の内容になんとかついて行けるかなという感じです。

日本語の授業では、日本に興味を持った多くのイタリア人に出会えるので友人が作りやすいです。またフレンドリーな方が多いので、多少の言葉の壁はすぐ乗り越えられてしまうのもありがたいところです。
余談ですが、日本語の授業では自分の日本語のあやふやな点がわかることもあるので意外と面白いです。

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留学において日本食が恋しくなるというのはよく聞く話ですが、現段階で私は食に対して感じることはほとんどありません。
イタリアはご飯が美味しいというイメージ通りスーパーで安く買えるものでも十分に美味しいですし、日本には無いものを色々と試すのも楽しいです。

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それでもたまに日本食が食べたくなる時は日本食の店に行きますが、そういった店では日本とイタリアの要素を合わせたような料理を出す場合があります。
そんな所でも新しい発見があるかもしれません。
また日本に興味のあるイタリア人たちはどこで仕入れたのか日本のお菓子や日本酒を持っていたりするので、仲良くなった場合ご馳走になることもあります。

(R.H)

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