東北大学大学院 文学研究科 美学・西洋美術史研究室

研究室だより

3大学国際ワークショップ、特別講演会のご報告

2015/07/08

みなさま、こんにちは。管理人の武関です。

例年より遅めの梅雨入りが宣言された先月27日、川内南キャンパスにてオランダ・ライデン大学、イタリア・ローマ大学ラ・サピエンツァ、東北大学の3大学による国際ワークショップが行われました。

当日はあいにくの大雨となってしまいましたが、学内外問わずたいへん多くの方にご参加いただきました。ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

 

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こちらは、国立民族学博物館特任研究員のマティ・フォラー教授。

江戸時代におけるオランダと日本との交流については、みなさまご存知かとは思いますが、当時オランダに持って帰られた多くの浮世絵は現在でも非常に保存状態も良く保存されているそうです。その年代もはっきりしていることから、日本に残されているものとの比較研究が非常に有効だということです。

 

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そして今回は、ローマ大学ラ・サピエンツァのお二人の先生によるSkypeを使った発表も行われました。(ローマと日本の時差は-7時間ですから、この時のローマは朝10時頃でしょうか。)

離れた場所でもリアルタイムで議論を交わすことができますし、これから議論の幅も広がっていきそうですね。

 

 

さて、この前日には、ワークショップでも発表してくださいました、ローマ大学ラ・サピエンツァのマルコ・デル=ベーネ先生による特別講演会が開かれました。

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講演内容は、日本と韓国におけるドラマや映画などの互いの表現方法について。

ローマ大学の講義内で、日本や韓国について学ぶイタリア人の学生が意見を出し合って比較研究をしたことについてのご報告でした。

わたしたち日本人や、アジアにすむ人々でなく、遠く離れたイタリアの学生による比較研究ということで、非常に興味深く新鮮なものでした。

 

 

東北大学では、このような「日本学」を学ぶ国際大学院を構想中とのことで、今後より注目される分野となりそうです。

それでは。

 

 

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